大手町病院今年度2度目の教育回診
今回からフィジカルラウンド付きのフィジカルクラブ。じっくり症例検討から始めました。
40代男性、嘔気・嘔吐・食思不振
原因は逆流性食道炎だったのですが・・・
そんな一筋縄ではありません。
その原因は『糖尿病性神経障害』
入院後すぐに失神や起立性時に眼前暗黒感を繰り返しました。
そして、ベッドサイドに行くと、2,3年前から本人はこのふらつきは自覚していたものの、対処法も自分なりにできており、病的と考えてないことが分かりました。
さて、この症例は糖尿病の神経障害として、末梢のしびれ、感覚低下による下腿潰瘍、神経因性膀胱による尿閉を同時に認めていました。
1)本当にこの若さで糖尿病が原因でいいのか??
2)自律神経障害には他にどのような症状があるのか?
が疑問点として挙がりました。
!)に関してはUptodatedで確認する限り、やはり時期と重症度は関連しないとの記載がありました。
2)がなかなか幅が広いことがわかりました。
システム | 症状 |
心血管 |
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胃腸 |
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泌尿生殖器 |
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発汗と血管運動 |
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瞳孔 |
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代謝 |
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その他 |
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低血糖症状による意識障害で運ばれる患者に、実は低血糖症状に気がついていないと言うことが隠れていないのかな?
睡眠時無呼吸症候群も自律神経障害が関連する
言われるとそうかな、と思える症状を見逃していないか、大変勉強になりました。
今日も楽しかった!