定例のフィジカルラウンド
定例のフィジカルラウンドオンライン、今回の患者さんは施設入所中の意識がおかしいという患者さんでした。
右によろめくという訴えで搬入されたようですが、来院時は開眼するものの、発声もなく、追視もできず、四肢左右の痛刺激にもまったく反応しない状態でした。
ところが・・・翌日には意識は改善し、本日診察した際にも受け答えもしっかりし、麻痺もなく元気に歩行もできていました。
さて、ではこの意識の障害は同説明すべきなのでしょうか・・・
昏迷という表現が一番しっくりくるような気がします。
Up to dateには以下の記載があります。
Akinetic mutism — A lack of motor response in an awake individual might arise from injury to the prefrontal or premotor (including supplementary motor) areas responsible for initiating movements [21,22]. This executive problem is called akinetic mutism. The patient follows with the eyes but does not initiate other movements or obey commands. The patient's tone, reflexes (including response to cold caloric stimulation), and postural reflexes usually remain intact.
この患者さんは左中大脳動脈領域の脳梗塞の診断だったのですが、初診時の所見で判断するのは簡単ではありません。また振り返っても説明が難しいですね~。